季節の変わり目にはよくあることですが・・・
涼しくなって過ごしやすくなりましたが、秋はまた夏の疲れがドッと出てくる季節でもありますね。身体はもちろん、ギターもメンテナンスを必要としているかもしれません。
特に今年の夏は雨が多く、湿度が高いと言うことはギターにとっても過酷な夏だったはず。
というわけで、先週はアコースティック・ギターのネック反りメンテナンスのご依頼がありました。
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「最近、なんだか弦高が高くなって弾きづらいなぁ・・・」もしもそんな悩みがあったら、それは多分ネック反りが原因です。でも、ネック反りの弊害は "弾きづらくなる" ばかりではないのです。
ギターはフレットが打たれている楽器で、そのフレットを押さえて音程が決まります。音程はブリッジからフレットまでの距離で決まっているのですが、ネックが反ると困ったことが起こります。『フレットで弦を押さえたときのブリッジからの距離が変わってしまう』のです。
具体的に言うと、ネックが反っている分(弦が指板から遠くなっている分)、弦を "余分に張力をかけて押さえてしまう" ことになります。
そのため、開放弦でチューニングしたときには合っているのに押弦すると音程が狂う(イントネーションが狂う)という、音痴な楽器になってしまうわけです。
ですから、「いくらチューニングしても、弾くとなんだか音程が合わない気がする・・・」そんな場合もネック反りを疑ってみる必要があります。
順反りしたベースギター(分かりづらいかも知れませんが)
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作業内容は(2)につづく
2011年10月07日
メンテナンス日誌〜アコースティック・ギターの順反り(1)
posted by A.C. at 17:44| Comment(0)
| メンテナンス日誌
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